お客様の相談事例
遺言のご相談
寝たきりの状態の父でも遺言書を作成できるでしょうか。
相談内容
父は数年前に病気を患い、長らく入院しています。病気によって手に麻痺が残り、自筆できない状態で、ほとんど寝たきりの状態です。父から相談を受けたのですが、どうやら遺言書の作成を考えているようなのですが、専門家に相談したくても、父は外出もままならない状況ですし、遺言書の作成を家族が手伝ってもいいものなのかもわからず、困っています。寝たきりの父でも遺言書を作成する方法はありますか?
解決方法
一般的によく活用されている遺言の方式として「自筆証書遺言」「公正証書遺言」の2種類があげられます。「自筆証書遺言」に関しては、その名称のとおり遺言内容の部分や日付署名は、すべて自筆する必要があり、ご相談の内容から「自筆証書遺言」は困難な状態と判断します。
そこで、遺言者に代わって公証人が作成する「公正証書遺言」をおすすめしました。「公正証書遺言」の作成場所は公証役場に限られておらず、病床などへの出張も可能で、遺言者が署名することができない場合でも、公証人がその事由を付記して、署名にかえることができます。